2014-02-04

Sherlockシーズン3

日本でもすでにシーズン1と2は放映されているので皆様ご存知だと思いますが、シャーロック・ホームズの物語を現代風にアレンジしたBBCの人気ドラマ Sherlock のシーズン3です。まず英国で放映されていたんですが、米国にもやってきたので見ました。Google Play MovieAmazonで出てます。

いやぁ相変わらず素晴らしい。英語は相変わらず聞き取れないけど。

シーズン3は「空き家の冒険」をもじった第1話 "The Empty Hearse"、『4つの署名』からの第2話 "The sign of three"、タイトルは「最後の挨拶」で中身は「犯人は二人」の "His last vow" の3話構成。

あんまりネタバレせずに紹介するのは難しいけど、頑張ってみると……

第1話は、シーズン2の結末から2年が経過し、ついにシャーロックが帰ってきて再開するというストーリー。ちょっと残念なのは(ネタバレだけど)シーズン2の結末の「シャーロックの死」がどう演出されたのか、本当のところはわからずに秘密のままにしちゃったこと。そりゃーないよー。あのシーン、何度も見返してあれかこれかっていろいろ考えたのになー。

第2話は、ワトスンがついに結婚することになり、シャーロックはワトスンの best man (新郎介添人)として挨拶をする、というエピソード。その挨拶のなかで、シャーロック自身の直近の調査が語るが……というエピソード。ラストでわかるオチの意味がすばらしかった。

第3話は、チャールズ・オーガスタス・マグナスンなる怪人物とシャーロックが丁々発止の対決をすることになるというあらすじなんですが、うーん、これはなんというか、想像を超えた展開で驚きました。でもネタバレせずにあらすじを紹介するのは難しいなあ……。

今回の3話は、わりとひとつながりのストーリーになっていて、けっこう緊密に3話がつながっています。2話があってこその3話のこの展開になるし、もちろん1話を抜きにはできない。

それと少し雰囲気が変わったな、と思うところはあります。物語の主軸が、事件調査よりはシャーロックとワトスンやその周囲の人物の関係性を主に描くようになったかな、比重が変わったな、という気がします。

これ自体は悪い変化とも言えなくて、たとえば1話でシャーロックとワトスンが久々の再開をするシーンはどうしたって笑ってしまいますし、2話でワトスンがシャーロックに自分の結婚式の best man をやってくれるよう頼むシーンは、ちょっとぐっときます。ほんとうに良いシーンなんですよこれが。

もちろん、シャーロックの推理のシーンなど、微速度撮影やCGを駆使した無駄にカッコイイ映像表現は健在ですが。

今回だと個人的には第2話がお気に入りかなぁ。ワトスンの bachelor party で酒を飲みまくって泥酔したシャーロックが調査に乗り出すんだけれどもまったく役立たずになってるところはセルフパロディっぽくて笑いっぱなしでした。ほかにも、結婚式の式辞からカットバック的に事件の回想が入っていき、最後に物語の解決までいきつくという凝った構成も光るし、最後の最後にタイトルの意味がわかるところもいい。

日本はさっそく5月には放映されるようですね。お楽しみに。

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ちなみに一言だけ言っておくと。

このオチはねえよ! ぜんぜん終わってねえじゃん!

こちらからは以上です。

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