個人的にあまり気に喰わなかったというかノレなかったのがなぜかというと、ストーリーの根本的なところで、いくら「共演者」とうまくいかなくなったって、本来禁忌とされている「他のゲームに行く」ことをして、そのゲームプレイをぶち壊しにしていて、みたいな冒頭の展開がどうも引っかかったからだ。でしかも、最終的にシュガー・ラッシュの世界が崩壊の危機に瀕するわけだけど、その原因て、ようはお前じゃん、みたいな気分が見ていてずっと残っていて、どうもなんか白けてしまった。
そういうヒネた目で見ると、シナリオには疑問がいくつもある。ラルフはたしかに作中で活躍をするんだけれども、べつにそれと悪役としてのアイデンティティはとくに結びついていない。作中でもFix-it felixの登場人物たちとは別に和解してない。それでこのハッピーエンドってなんなんだろう?とかさ。子供向けのわりにはけっこういろんな展開があって複雑なシナリオだな、って思ったけど、後出し的に考えてみたら、ようはそれってシナリオが練れてないっていうことなんじゃないかなぁ。
もちろん、いいところもいっぱいあるんだよね。やっぱり冒頭の悪役ミーティングはいいなって思うし(とくにザンギエフがいい。っていうかお前悪役だったっけ?という疑問を吹き飛ばすいい立ち位置)、フェリックスとラルフの関係性とかも面白い。見ているときはなんとなく感動するような結末ではあり、つまり映像の力はある。
けどなー、と思ったのでした。
あでも、Fix-it felixの登場キャラたちが(古いゲームなので)カクカク動くところとか、超いいよなー。やっぱり映像の力はある。
---
さらにイチャモンをつけるかぎりつけてみるなら、30年間ずっと稼働してるような人気ゲームだったら続編ぐらいできているべきだろうし、やっぱそういう続編となれば、ラルフが主人公になって建物をうまいこと破壊して大切なものを助ける、みたいなのも出てると思うんだよね。
No comments:
Post a Comment