適当にピックアップ。
『ハイキュー!!』は11巻と12巻が同時発売。
相変わらず面白いんだが……なんかちょっとポエミーなところが鼻についてきた。なんというかこう、なんといえばいいんだろうね。ダメだけど一生懸命がんばるのってかっこ悪くないよ、という価値観を強く推したい印象があるのだけど、その価値観自体はいいんだけど、なんかこの作品での扱われ方は少しもにょる。画力や迫力でなんとなくごまかされてきたが、ちょっと変じゃないか?というところがある。
石黒正数『木曜日のフルット』[4]
相変わらずな感じなんだが、読んで満足もするのだが、冷静になって考えてみると何が面白いのかよくわからない回がある。何が面白いというか、なにがなんだかよくわからない……面白いんだろうかこれ……と混乱する。勇者の話とか、寝てる間に入れ替わるのをビデオで調べる話とか。なんなんだろうこのまんが。あと毎回の「〜ション」とフィクションをかけたネタが続かなくなったらどうなるのか気になる。あれって編集が考えてるんだろうか? ネタ切れになって困り果てたりしないのだろうか……。
ぢゅん子『私がモテてどうすんだ』[4]
これはびっくりするほどつまらなくなっていて驚いた。3巻でリバウンドして復帰しておしまい、って終わらせるほうがすっきりまとまっていたのでは。ただ実際のところ、主な読者は女性で、続ける以上は登場している男の子のキャラをきちんと描くという展開になっていくが、自分はこういう展開にまったく興味がないというところと思われ……アマゾンレビューでは主な読者層はこれで満足しているようなので、ミスマッチということでここらで諦めるのがたぶん正解。
森薫『シャーリー』[2]
良かった。一冊目のシャーリーのころの絵柄も良いと思うけど、このごろの森薫は描き込みがものすごく、でもなんだかその執念的なものをあまり見せず軽々と見せているのが良いなあと思う。個人的に良かったのは忘れ物を届けに行くエピソード。元彼氏と会う話について、あとがきで「おとしまえをつけておいたほうがいいかなと思い」って言ってて何のことかまったく思い出せず一冊目を買い直してしまったよ(それで読みなおしたが、シャーリーも良いけどイタズラ好きの旦那様の話がとても好きだなあと再確認したのだった)。
高野苺『orange』[1-3]
高校の入学式の日に、10年後の自分を名乗る人間から手紙が来て……という展開の少女漫画。転校生の男の子が1年後に死ぬことになるという未来から救ってほしい、という内容の手紙から未来を変えるべく頑張る。いかにも少女漫画的な些細なことでうまくいかなかったり悩んだりで、おいおいそんなんで大丈夫なのかと思ったりするが、まあそこがリアルなのかもしれない。SF的には面白さはないが、少女漫画的には悪くない。
渡辺カナ『ステラとミルフイユ』[1]
この人は『花と落雷』はあんまり面白いと思わなかったのだが、こころみにほかの短篇集(『ぼくらのゆくえは』『マシカクロック』)を読んでみたらなかなかよかったので買ってみた。親に反発してボロアパートで一人暮らしを始めた高校生と住人たちのはなし。タイトルの意味はよくわかりません。
絵がすごく綺麗なのも良いけど、ちょっとひねて闇を背負っちゃってるかんじの主人公……を生暖かく見守る周囲のひとたちの描写などはなかなかよいと思う。継続。
登場人物は『ぼくらのゆくえは』と一部かぶってる。
あと『なんて素敵にジャパネスク』の漫画版(結婚までを描いた1-6巻)を読んだ。
ちょっと少女漫画成分おおめの月だったかなあ。
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