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フラッシュはバットマンとかスーパーマンとかの所属するDCコミックスの世界のヒーローで(ちなみにアイアンマンとかスパイダーマンとかアヴェンジャーズはマーヴェル・コミックス)、特殊能力は超高速移動。
第1話はいわゆるオリジンストーリーで、主人公のバリー・アレンが超能力を獲得し、ヒーローとして活躍するまでを描いています。バリー・アレンは警察で鑑識の仕事をしています。物語は、銀行強盗の痕跡から車種を特定し、捜査に貢献するところから始まります。
なぜか街の中心地で実施された粒子衝突実験が暴走、実験施設は崩れ落ち、街のあちこちにも被害が出ます。主人公も雷に打たれ、9ヶ月間昏睡状態に陥りますが、奇跡的に目覚めます。そしてそれから、超スピード能力を獲得してしまった、という設定です。
そんなころ、ふたたび銀行強盗が街を荒らし始めていました。ここでの不可解な点はふたつ。目撃証言からあぶりだされる強盗の人相は冒頭の捜査で追い詰めた犯人と同じものなのですが、そいつはセスナで逃亡を企てた瞬間に実験の暴走が起こり、雷に打たれて墜死していたはずだということ。それから強盗の際に突発的に嵐に襲われるという幸運が何度も起きていること。
まあ皆さんもおわかりのように、この犯人も雷の影響で天候を操る能力を獲得してしまったというわけです。おそらく実験の影響で、特殊能力を獲得してしまった人々が街にあらわれはじめてしまった、というのが基本設定になります。第1話では、最後は大嵐によって街を破壊しようと目論む敵に対して、超スピードで逆走して嵐のパワーを打ち消し(?)敵をやっつけてました。
……といったヒーローの物語を縦軸にしつつ、いっぽうで主人公の設定とキャラクター同士の人間関係が横軸として配置されています。
ひとつには、幼いころ怪現象によって母を亡くし、怪現象の説明がつけられないまま父は犯人として投獄、という過去があります。だがもしその怪現象も、フラッシュのような特殊能力を持つ者の犯行であれば説明がつく……。
さらに父の投獄によって引き取られた刑事のジョー・ウェストと親密につきあい、その娘のアイリスとは恋人だったんですが、9ヶ月の昏睡状態の間に関係が疎遠になり、友達でもあった他の刑事に奪われる……といったストーリー。さらにバリーを9ヶ月間保護し、また実験施設の跡地で研究を続けていた博士がバックアップ組織としてフラッシュの活動を支援することになるようですが、この博士もまたなにか企んでいる様子、と、いろいろてんこもりな感じです。
超スピード、と聞くといまひとつ地味な気もしていて、それだけで1シーズンもつようなストーリーのバリエーションがあるものなのだろうか、と思ったんですが、超スピードにかこつけていろんなサブ能力もあるようなので(原作では分子透過能力とかもあるようです)、そうでもないのかも。第1話はヒーローのオリジンストーリーとしてはなかなか良いかんじです。こっちでの視聴者の評判はわりと高いようです。
ところで超能力に悩んだ主人公がなぜか唐突にグリーンアロー(アヴェンジャーズのホークアイみたいな、弓矢の達人なヒーロー)のところに相談にいくくだりがあって首をひねっていたんですが、どうも『Arrow』というタイトルのグリーンアローを主人公にしたドラマが好評で、本作はそのスピンオフらしいですね。そっちも見てみなければ……。
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