2013-10-17

吾妻ひでお『アル中病棟』



失踪日記2 アル中病棟

失踪日記2、ということで、アル中になってしまった吾妻先生のアル中病棟の記録を描いたエッセイ(?)まんが。

『失踪日記』も壮絶な面白さがあったが、今回も面白い。個性豊かすぎるいろんなキャラクターの織りなす不思議な共同生活然としたものが描かれる。なにせ登場人物は(病院側以外は)全員ほんとにアル中なので、ほとんど全員が性格が破綻している。

でまあ、「深刻になりすぎないように」というわけでギャグ漫画の体裁になってるのもあり、とても面白い。登場人物が多いので、そのキャラクターを把握したあとで読み返すとはじめっからこうだった、みたいな発見もある。よくできている。

よくできているといえば、読んでもこういう生活っていいよなー、とは微塵も思わないようにきちんと構成されているのがえらい。よく冗談めかしてアル中と呼ぶようなネタがあるけど、やっぱり根本的には洒落になってない世界なのだよなあと思う。それなのにギャグとして成立しているのが、あらためてすごい。

未読なら『失踪日記』もいっしょに。