2013-10-30

GRAVITYの宇宙描写がリアルでヤバイ

映画『GRAVITY』を見ました(邦題は『ゼロ・グラビティ』らしい)。

いやー良いですねこれは。宇宙好きとSFマニアはマスト見るべし。言われなくても見るかもしれないけど。それ以外の人が見ても、危機また危機のダイハード映画としてけっこう楽しめると思う。

とにかく、軌道上の描写がすごい。浮遊感、液体やモノの飛び交うシャトルやステーション内、などなど、とにかく描写がリアルで、「CGが綺麗かつ的確だなー」という印象を与える。またステーション内の狭苦しい感じ、スーツの息苦しい感じ、たまに主人公視点の映像になった時の視界の効かなさも表現されていて、その辺もとにかくリアルだなーって感じ。

などなど、とにかくものすごいリアリティ。宇宙空間描写にしても、デブリが飛んできてはじけたり、いろんなものが絡まったり、なかなか掴まれなかったり、ハッチを開けたら体ごとふっとんだり、などなど、細かい描写もことごとくすごい。

さっそく厳密な正確性についての検証は行われているようで、いくつかストーリーの都合上の正確でないところや、いくつかのミスは発見されているようなんですが、検証しているほうとしても、あげつらうというよりは愛ゆえの調査という雰囲気を感じます。

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ストーリーのほうは単純至極でして、やや未来、ハッブル宇宙望遠鏡を修理中のスペースシャトルが、スペースデブリ群に襲われ、なんとか逃げようと頑張る……というもの。登場人物は主人公となる女性科学者とスペースシャトルミッションのリーダーの二人だけ(ほかのクルーはいきなり全滅しちゃう)と少ないし、とにかく話自体はなにもない(ただ、二人の会話はときどきユーモアがあってちょっと笑っちゃう)。

ただ、ここがこうなっちゃったら逃げるしかないから次はこうする、目的地に近づいたからこうする、みたいに何段階かのステージに分けつつ、どんどんトラブルは起こるし、危機また危機で視聴者に息つく暇を与えないので、長さはあまり感じません。

逆に、よくもまあこんなにトラブルにつぐトラブルばっかり起こるね!という、ダイハード感がちょっとあり、こう、その辺はちょっとリアリティが薄いかなという気がする。スペースデブリも襲来しすぎ。ケスラーシンドロームなのか?

リアリティという面でいうと、冒頭にハッブルが登場するほか、国際宇宙ステーションと中国の宇宙ステーション天宮が登場。ただ、スペースシャトルは2011年のSTS-135をもってミッションは終了してしまったので、そこは完全なフィクションになっている(作中でもミッションナンバーを言ってたけど、確か135よりはちょっと大きな数字を言っていた)。

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まあそんなわけで改めてまとめるとマスト見るべしですよ! 日本での公開は12月だったかな。おすすめ。

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