2013-10-21

シリコンバレーではあまり見ない日本の食べ物

10月上旬は日本に遊びに帰ってました。美味しいものをいろいろ食べました。

さて、日本ではごくありふれているような食べ物だけど、海外にはあまりない、というものはいっぱいあります。
なので、日頃からあぁこういうのが食いたいなぁ、と悶々としているのか、と思われるかもしれませんが、さすがにそこまでではありません。が、何かの拍子にふと食いたくなったりすることはあります。そういうのを心の中にメモしておいて、たまに日本に帰るときに、欲求を満たすわけです。

ただ、どういうものがあってどういうものがないのか、というのは日本にいると見えづらいかなぁと思いました。ないんじゃないか、と思ってるかもしれないけど、実はけっこうあるんだよ、というものもあるんですよね。
そこまで極端じゃなくても、たとえば味噌汁とかは、自分で作りゃいいんですよね。そんな大層なものでもない。日本風のカレーというのも皆無ではありますし、日本に帰ったらやっぱり一度はくっときたいけど、まあ、作ればいいという話もあります。

なので、個人的な観点からこういうのがないよな、というのをちょっとリストしてみようかなと思いました。言うまでもなくこのネタには極めて地域性の高いので、以下ではシリコンバレーに限定してみます。シリコンバレーは海外といっても日本人の人数もけっこう多いので、けっこういろんな店がありますし、日本食スーパーも充実しているので、その点は有利です。たとえば米や味噌、醤油、豆腐、納豆なんかは日本食スーパーで普通に買えます。

あと、書く前にいちおう念を押しておくと、クオリティの良し悪しは(あんまり)問題視しないことにします。下記では寿司がある、という話をしますが、確かにそのクオリティは日本の高級な寿司屋にはかないません。でもまあ、たとえばすきやばし次郎は日本にも2店舗しかないわけで、そういうところと比較してもあんま意味ないよね。そういうことです。

というわけで、「シリコンバレーではあまり見ない日本の食べ物ランキング」!

1. 卵かけご飯

ご存知かもしれませんが、卵はサルモネラ菌のリスクがあるので、日本の国外ではふつう生では食べません。卵かけご飯は完全にアウト。
とはいえ、実はPasturizedという殺菌された卵も売られていて、そのリスクは日本での生卵と同程度であると言われています。個人的には、あまり試す気にはならないけど。

同じ理由により、生っぽい卵には忌避感を感じる人も多いようです。ロス・アルトスに焼き鳥・親子丼のお店がありますが(ここは美味しい)「当店の丼では卵は半熟で出てくるので、ちゃんと火の通ったものにしたい場合はそういうオーダーをしてください」的な但し書きがあったりします。

(追記:20:30 PDT) シリコンバレー地方版による生卵の安全性に関する記事をFacebookで教えてもらいました。実際には安全なのかもしれませんね。まあ自分も↑の店では半熟卵で親子丼食べてますからねえ。

2. 馬刺し

馬の肉はぜんぜん食えません。アメリカやカナダは文化的に馬の肉を食べることについては強い禁忌感があり、場合によっては違法です(というか、合法の場所もある、ぐらいのかんじ。カリフォルニアでは違法)。なので馬刺しは食えません。

マクドナルドのバーガーに馬の肉が混入していたという事件があって大問題になったこともありました。あれがあそこまで問題になったのは、馬の肉だったからです。ウィキペディアには宗教的な忌避感がある、と書いてありますが、宗教は関係ないはずで、欧州でも馬肉を食べる文化はあります。北米や英国の文化なようです。日本人でも、犬の肉を食べる、と聞くと嫌がる人はかなりいると思いますが、まあそんぐらいの忌避感かなと思っていただければ(ナショナルジオグラフィックの記事が詳しい)。

同じ理由により、ノザキのコンミートもありません(まあ別にいらないか?)

3. 天丼とかかつ丼とか

先ほど書いたように親子丼は美味しい店がありますし、牛丼については吉野家がクパチーノにあるんですが、それ以外の丼物はありません。スーパーのコーナーにあるんだけど、さすがにこれはちょっとね……。
てんやとかつやが海外展開してくれると嬉しいです。

4. お好み焼き

お好み焼きや鉄板焼き、もんじゃ焼きなどのお店は全然ありません。最近、マウンテンビューの居酒屋 Bushido でお好み焼きが出るのを発見して、興奮して頼んでみました。食ったら、ま、こんなもんか、っていうぐらいのものですが(そーゆーもんです)。もんじゃ焼きはみたことないですね。

お好み焼きとか鉄板焼きのお店って、ハワイに行くとけっこうあるんですよね。不思議な地域性です。

ただまぁ、それぐらい食いたきゃ家で作れよ、っていう気もしないでもないですね。

5. 蕎麦とうどん

蕎麦屋はありません。日本料理のお店でも、ざる蕎麦とかみたいなメニューは見かけません。蕎麦といって出てくるときは、何か勘違いしたお店が「焼きそば」というメニューで炒めた蕎麦が出てきてびっくりみたいなパターンが多い。

また、根本的に「コシ」という概念が存在してないようなので、仮に日本料理屋でメニューの一部に蕎麦やうどんがあっても、かなりふにゃふにゃな感じと想像されます。美味しい蕎麦やうどんは、店で食べる望みは捨てたほうが良さげ。完全に日本人向けで日本人がやってるお店ならアリかもしれませんが……。

ただこれも、乾麺や冷凍麺なら日本食スーパーでふつうに手に入るので、そこまで緊急性は高くありません。

ないと思われているかもしれないが案外あるもの

逆に、「これは日本じゃないと無理でしょ!」と思われてそうだけどけっこうあるよ、というタイプ。

1. 居酒屋メニュー

居酒屋、シリコンバレーにいっぱいあります。増えてきました。値段もそんなにやたらと高いわけではなく、けっこういいです。味もメニューもわりとふつうの日本の居酒屋です。

2. 寿司

寿司というとカリフォルニアロール、というイメージの人がいるかもしれませんが、あれはだいぶ違います。まあ、あれはあれで美味しいと思うけど。さらにアメリカの寿司は異常進化していて、ドラゴンロールとかの類を視野に入れると、もはや別のメニューと考えたほうがいいでしょう。
そうじゃなくて普通の寿司。江戸前の。そういうやつ。まあ、あります。たとえばパロアルトにある Jin Sho はスティーブ・ジョブズが通っていたといういわくのあるお店です。行ってみたことがあるけれど、まあふつうに美味しかった。

とはいえ、寿司屋はアメリカンスシがメインの怪しい店も多いので、普通の寿司が食える店の情報は貴重なんですが、ぜんぜんないってほどでもないかなあと思います。

3. 焼き肉

最近クパチーノに牛角ができました。牛角かよ、と思うかもしれないけど、悪くないです。ほかにも評判の日本風焼肉屋といえばJubanとかでしょうか(メンロパークにある)。スタイルにこだわらなければKorean BBQの店はさらにいっぱいあります。

4. ラーメン

ラーメン店も増えてきました。クパチーノにある「Orenchi」(俺ん家)が起爆剤と言われていて、種類もクオリティもここ数年でほんとうに向上しました。

ただなんか、最近スープが薄くなっている気がするんだよなー。こってり濃厚は一部の日本人以外にはウケがよろしくないようで、今後の推移がちょっと気になる品目です。天下一品のベイエリア展開が期待されています(主にぼくによって)。

まとめ

前回の帰国の際に豚組しゃぶ庵での馬しゃぶをリストに入れ忘れてました。次は行きたい。

photo: たまごかけごはん by Masafumi Iwai, 101LAB